『サマーフィルムにのって』2021年邦画No.1の面白さなんじゃないかと思っている 【東京国際映画祭2020レポート】

タイトルからして過剰な表現をしてごめんなさい。
でも、これは本当に衝撃的に面白い映画です。東京国際映画祭の招待作品として上映されていたのを拝見して、観終わったとスタンディングオベーションしたくなるような(実際はできず)素晴らしい作品でした。

ぜひ多くの人に観てもらいたいと心のそこから思っています。

主役のハダシ役を演じた伊藤万理華さんの演技は観ていてこんなやついたわーって思わず叫びたくなる勢いあるオタク女子。
ハダシといつも行動を一緒にする親友のブルーハワイ(役名)はチャンバラ映画が大好きな剣道部のエース、祷キララが演じる。
同じく親友のSFが大好きで友達思いでイケメン苦手の天文部女子、ビート板役に祷キララ。
役名から関係性から興味を唆る三羽烏が初っ端からテンションエンジン大開放で勢いよく展開していく。

監督は松本壮史さん。あらすじとか魅力をどう伝えればよいか迷いましたが、公式サイトにある監督のコメントが一番良かったので以下、抜粋。

「最高にしびれる青春映画を撮りたいとずっと思っていました。 脚本の三浦直之(ロロ)と作ったこの物語は、友情も恋愛もSFもアクションも、夏の空気と一緒に全部がギュッと詰まっています。 自分にとって最高の長編デビュー作となりました。 こんな時代ですが、スクリーンがとても似合う作品になったと思います。 主演の伊藤万理華さんをはじめとした、若く魅力溢れる俳優陣の輝きを目撃してください。 「サマーフィルムにのって」をよろしくお願いします。」

公式サイトより

青春を呼び起こしてくれますし、なにより映画愛がこれでもかと伝わってくる映画です。

邦画名作オマージュが散りばめられ、でも味わいはオリジナルで新鮮な感動を与えてくれます。ラストシーンは素晴らしく胸を動かされましたし、時を戻してこんな青春を味わってみたかったなと思わせてくれる作品です。

そういった意味では、若い学生から老人まで、嘘なく楽しめる作品です。

私は2020年に運良く観ることができましたが、公開は2021年です。

私の個人的な感想で言えば2020年に見た映画でまごうことなきNo.1です。

なにか好きなこと夢中になる、好きな人達と夢中になる、妥協せずただひたすら信じることをやめない、そんな分かりやすい青春胸アツSF時代劇。

冒頭から、勝新(太郎)、(市川)雷蔵、長谷川一夫の名前が出てきて渋すぎと思いきや、「時かけ」オマージュの未来人登場してくるわで、ひっちゃかめっちゃかと思いきや緻密に構成されているストーリー設計で最後まで勢いよく走り抜ける展開。

意外とジェットコースタームービーに近く、テンポと勢いは若さの象徴のごとく突っ走れる映画でした。座頭市、七人の侍、時をかける少女、日本映画のネタを散りばめながら、若さ全開の夏爽快の、サイダーにレモンたっぷり絞った、決してレモンサワーじゃない!でも、観ながら飲むならレモンサワーが良いっていう映画です。

最後にもう一度。

絶対おもしろいと思ってもらえるはずです!この映画を私は全力で推します。

■予告編

『サマーフィルムにのって』東京国際映画祭版予告